ぐりんごのマイクラブログ

マインクラフト(Minecraft 統合版・たまにJAVA版)で無限の世界を楽しもう!

ある日”私”はスポーンした 第七話「決戦前夜」

 

”私たち”は家に帰ってきた。

 

いや、正確には洞穴だ。

 

先ほどまで”ネザー”と言われる地下なのかわからないが、まるで異世界のような場所に行っていた。

 

もうあんなところ、ごめんである。

 

なんて思う暇もなく、”アレックス”は忙しそうに何かを作っている。

 

何を作っているのか聞くと、”エンダーアイ”を作っていると言う。

 

今度は”何とかパール”ではなく、”何とかアイ”だという。

 

これらの名前を考えた人も凄いが、それを覚えている”アレックス”も凄いなぁとちょっと尊敬した。

 

間もなくして、”アレックス”から出来上がったことを告げられると持ち物を整理して”最後の闘い”に備えるよう言われた。

 

”最後の闘い”とはもちろん、”エンドラ”との闘いである。

 

ようやく現実世界に戻れるのか。

 

確約は無いがそう思い込んでいる。

 

しかし、”ネザー”で燃えたことを思い出すと、もう闘いたく無いというのが率直な気持ちだ。

 

いくらゲームの世界とは言え、熱いし痛い・・・

 

ただ、今は”アレックス”についていき、”エンドラ”を倒すしか道が無い。

 

”私”は食料、武器、防具を整理し、いざ出発という段階で”アレックス”から

 

「高いところに登るからブロックを多めに持って行ってね」

 

と言われた。

 

??

 

”高いところに登る”?のはいいとしても、”ブロックを多め”とは??

 

さすがにここは”アレックス”に聞いておくことにした。

 

「高いところに登るってどうやるの?」

 

すると”アレックス”は実演を交えて教えてくれた。

 

「こうやって、ジャンプしながら足元にブロックを置くのよ。後で壊しやすいように砂や砂利がいいけど、今回は土しか無いかしらね」

 

そう言って、”アレックス”はチェストから土を取り出し、”私”に手渡した。

 

さぁこれで準備は万端!出発だ!!

 

と思ったが、どこに行くんだ?”エンドラ”ってどこに居るんだ??

 

そう思って”アレックス”の方を見ると、”アレックス”も”私”が何もわかっていないことを理解したらしく、黙ってドアを開け、「着いて来な!」と言わんばかりの雰囲気を醸し出していた。

 

”私”はその姿に少し惚れてしまった。

 

”カッコイイ”という意味であるが。

 

外に出た”アレックス”は「エンダーアイを投げるから飛んでいく方向を見ておいてね」と言って、さっき作った”何とかアイ”を投げた。

 

投げられたその物体は投げた方とは反対の方に少しん飛んでいき、地面に落ちた。

 

「あっちね」

 

”アレックス”はそう言って”何とかアイ”が落ちた方へ走っていった。

 

そして落ちたものを拾い、「この方向へしばらく進むわよ」と”アレックス”は言った。

 

この”何とかアイ”が”エンドラ”の居る方向を教えてくれると言うことか。

 

”私”はそう悟った。

 

相変わらず、”私”は”アレックス”の後を追うのに必死だった。

 

時には川を越え、時には丘に登り、”アレックス”を見失わないようについていった。

 

”アレックス”は途中、何度か止まっては先ほどの”何とかアイ”を投げていた。

 

たぶん、行くべき方向が合っているか確認しているのだろう。

 

何回かこれを繰り返し進んだ後、再びあれを投げた時、今来た方へ飛んで行った。

 

どういうことだ?

 

そう頭の中で思ったのと同時に”アレックス”は「行き過ぎた」とつぶやいた。

 

そうか、来た道の途中に目的地があったのか。

 

しかし、途中に何か変わったものはなかったはずだが・・・

 

何を探しているのだろうか?

 

そう思いながらも黙って”アレックス”について行く。

 

・・・ついて行く事しか”私”にできることは無い・・・

 

少し戻って、”アレックス”は再びあれを投げた。

 

するとあれは地面に潜り込んでいった!?

 

「ここね」

 

”アレックス”が言った。

 

”ここ”って言っても何も無い。

 

まさか地面の下か?

 

そう思った直後、”アレックス”は地面を掘り始めた。

 

どうやらそのようだった。

 

地面はらせん階段状に掘られ、”私”は後ろからついていくことが出来た。

 

しばらくして、通常の石とは異なる、人工物が見えた。

 

「あったわ」

 

どうやら目的の場所らしい。

 

この人工物の向こうに”エンドラ”が居るのか?

 

そう思い、”私”は剣を手に身構えた。

 

しかし”アレックス”はツルハシを手にその人工物を壊し、中に入って行く。

 

中に入るなり、「エンドポータルを見つけるわよ」と”アレックス”は言った。

 

今度は”何とかポータル”を見つけるらしい。

 

”何とかパール”に”何とかアイ”。さらには”何とかポータル”と・・・!!

 

”エンドラ”は確か”エンダードラゴン”の略。

 

そして、今まで探して・投げて・次に探すものは全て”エンダー”やら”エンド”だ!

 

なんか、解読不可能な暗号が解けた時の気持ちだった。

 

全ては”エンドラ”につながるものだったのだ。

 

と言うことは”エンドポータル”は”エンドラ”に繋がる入り口と言う事か?

 

きっとそうに違いない。

 

”私”は突然やる気が出てきた。

 

もう少しでこの世界から帰れる。

 

その気持ちが何より大きい。

 

この時は炎で燃えたことなど忘れていた。

 

そして”私”は”アレックス”に聞いた。

 

「”エンドポータル”ってどこにあるの?」

 

”アレックス”は少し考えながら言った。

 

「説明が難しいけど、この建物のどこかにあるはずよ」

 

”はず”という一言が気になったが、どうやら探すしかないようだ。

 

とりあえず、この近くを探してみた。

 

奥は暗く見えづらい。

 

しかも扉で隣の部屋に繋がっているが、扉の向こう側にはゾンビが張り付いている。

 

ちょっと怖かったので戻って違う通路の方へ曲がった。

 

何回か曲がったらまた扉の向こうにゾンビが居た。

 

”デジャブ”?と思ったが、どうやら同じところを回っていたようだ。

 

それを後ろから見ていた”アレックス”が、「たいまつを置きながら探せば一度行った場所はわかるわよ」と言った。

 

確かにそうか。

 

”私”は足元にたいまつを置きながら歩き、やはりこの扉を開けるしかないようだと決心した。

 

扉を開け、剣を振り回す。

 

ゾンビは剣を振り回す”私”にあゆみより、自ら剣にあたってくれる。

 

三度ほど剣にあたるとゾンビは力尽きた。

 

この調子でくまなく探したが”エンドポータル”やらは見つからない。

 

が、階段らしきものがある。

 

どうやらこの構造物は複層構造になっているようだ。

 

”私”は恐る恐る階段を・・・

 

・・・”アレックス”の後に降りて行った。

 

”暗くて怖い”とは言えない。が、もうバレていると思うからあまり気にしないことにした。

 

そして、1つ下の階に降り、一通り見て回った最後の角を曲がったとき、「やったわ!」と”アレックス”が声を上げた。

 

どうやらこれが”エンドポータル”らしい。

 

しかし、そう思ったのもつかの間、目の前の鉄格子から虫みたいなものが湧いてくる。

 

ギョっとした。

 

なんだこれ?

 

「はやく倒して!」

 

”アレックス”が叫ぶ。

 

剣を持ち振り回したが空振りした。

 

するとその”虫”みたいなものはブロックを壊し始めた。

 

と同時に、”虫”みたいなものは数が増えた。

 

はやく倒さないとこれが連鎖していくということか?

 

”私”はとにかく剣を振りまくった。

 

地面を叩いたり、”アレックス”に当たったり、もう滅茶苦茶である。

 

ようやくすべての”虫”を倒した時、”エンドポータル”のある部屋はボロボロだった。

 

途中、”アレックス”は鉄格子の檻みたいなものも壊していた。

 

そのおかげであの”虫”みたいなものが再び出てくることはなかった。

 

安心したところで、”アレックス”はベッドを置いた。

 

寝るのか?

 

そう思ったところに”アレックス”が”私”にもベッドを置くように促した。

 

「リスポーン位置をここにしましょう」

 

そう言って、ベッドにタッチしていた。

 

??

 

わからない。何かの儀式か?

 

仕方がないので見よう見まねで同じ事をしておいた。

 

お葬式など、その宗派のやり方があるが、悲しみの中、「これどうすればいいの?」と聞くことは出来ずに真似することが多々あったが、その時の気持ちだった。

 

その後、ベッドの事で”アレックス”からは何も言ってこないので、あれで良かったのだろう。

 

その後、アレックスは檻のあったところに登りながら言った。

 

「”エンドポータル”あってよかったわね。無いところもあるのよ。」

 

そして、目の前のオブジェのくぼみに何かをはめている。

 

ここへ来たときに言った”あるはず”とは無い場合もあるということだったようだ。

 

見つけられたのは運が良かったのだろうか。

 

そう考えていると、「これが最後ね」と”アレックス”が言い、そのオブジェの真ん中に宇宙空間のようなものが現れた。

 

「さぁ行くわよ、準備はいい?」

 

”行くわよ””準備はいい?”

 

??

 

どこに?どんな準備が必要ですか~??

 

もーどうにでもなれ!

 

「準備OK!レッツゴー!!」

 

”私”はやけになっていた。

 

そして、”アレックス”は先ほどの宇宙のような空間に飛び込んだ。

 

もちろん、置いて行かれたくない”私”も飛び込んだ。

 

今思えば、躊躇無く飛び込めて良かった。

 

もしもバンジージャンプのように躊躇していたら、取り残され一生あそこに居続けただろう。

 

そして、このジャンプが本当に最後の闘いへ続くものだったとはこの時は考える余裕も無かった。